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「賞味期限切れ等の廃棄飲料専用の管理・保管施設『リバース・マネジメントセンター』稼働」<ジャパン フードサイエンス 11月号>

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 総合リサイクル事業者・大栄サービス株式会社(兵庫県西宮市 TEL0798-47-7626)は、リサイクル業界で国内初の賞味期限切れ等によって大量に発生する清涼飲料水等の不良在庫削減のため、廃棄飲料専用の管理・保管施設「リバース・マネジメントセンター(以下RMC)」を2008年3月、兵庫県西宮市内に新設した。これまで約1200t、2Lペットボトルで約60万本、缶コーヒーで約630万缶相当の廃棄飲料を処理している(2008年3月~8月累計)。

 RMCの保管面積は195m2、保管容量は585m3。これは2Lペットボトルで約30万本、缶コーヒーでは約300万缶が保管可能な容量に相当する。施設の性格上、周辺の環境対策として脱臭装置を備えると同時に、飲料メーカーの会社名・ブランドが入った商品の流出防止対策として24時間のセキュリティ対策が講じられている。

 従来、廃棄処理施設においては保管スペースが確保できない等の理由から、大量の廃棄物の一括回収は困難だった。また、飲料メーカーや物流センターでは、廃棄商品の在庫が倉庫スペースを圧迫し、商品流通・販売活動の妨げとなっていた。上記のような問題を解決するため、RMCは以下のメリットを提供する。

(1)2Lペットボトルにして約30万本を保管できるスペースにより、大量の商品回収にも迅速に対応。
(2)メーカーや物流会社の在庫スペースが圧縮され、倉庫の回転率が飛躍的に向上。
(3)廃棄飲料を一拠点へ集約することにより、リサイクルのための前処理を効率的に実施。
(4)運搬・保管・処理業務までをトータルで提供し飲料業界における返品プロセスのサプライチェーンの効率化に貢献。

 RMCのスペースに集約された廃棄飲料は、リサイクルの前処理として梱包資材のダンボール類と飲料商品とに手選別される。次に商品を破砕処理施設で中身の液体と容器類に分離。その後、破砕された容器は品目別にリサイクルされ、液体は同社の乾燥施設で有機性廃棄物100%が原料の「バイオソリッド燃料」へ加工後、各種工場のボイラー燃料として利用される。

《施設の概要》
▽所在地:兵庫県西宮市鳴尾浜2-1-27
▽施設の種類:産業廃棄物の積替え・保管施設
▽保管品目:動植物性残渣、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、金属屑など
▽環境対策:脱臭装置1基

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