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リサイクルに貢献し注目される廃棄飲料専用の管理・保管施設 <食品と開発2008年12月号>
大栄サービス(0798-47-7626)は、リサイクル業界では国内で初めて、賞味期限切れなどによって大量に発生する清涼飲料水などの不良在庫削減のための廃棄飲料専用の管理・保管施設「リバース・マネジメントセンター(RMC)」(写真4)を今年3月に西宮市内に新設、10月までの累計で約1,660トンの廃棄飲料を処理し、リサイクルに貢献する施設として食品・飲料メーカーから注目を集めている。
RMCの概要・メリットは、1)2リットルペットボトルで約30万本を保管できるスペース(保管面積195平方メートル、保管容量585立方メートル)により大量の商品回収にも迅速に対応可能、2)メーカーや物流会社の在庫スペースが圧縮され、倉庫の回転率が飛躍的に向上、3)廃棄飲料を一拠点に集約することでリサイクルのための前処理を効率的に実施、4)運搬・保管・処理業務までをトータルで提供し、飲料業界における返品プロセスのサプライチェーンの効率化に貢献――など。RMCのスペースに集約された廃棄飲料は、リサイクルの前処理として梱包資材のダンボール類と飲料商品に手選別され、液体は同社の乾燥施設で有機性廃棄物100%が原料の「バイオソリッド燃料」に加工後、各種工場のボイラー燃料として利用される。